■ヤマサキオサムのBlog - 最新エントリー

昨日、2013年の仕事を収めた。

今年を振り返ると年頭から、劇場版薄桜鬼『第一章 京都乱舞』の製作から始まり、TVシリーズ『八犬伝』総監督など充実した日々を送ることができた。
『薄桜鬼』はTVシリーズ,OVA,劇場と広がるにつれスタッフも増え、新しい人たちの参加により、さらに高いクオリティを皆で目指すことができたと思う。

今年で22年を迎えたのが、アミューズメント総合学院で演出技法を教えている講師の仕事。
教え子たちが立派になったなあ、と感じる場面も少なくない。大志を抱く生徒たちが、学び、成長し、同じ業界で活躍しているのはとてもうれしいものだ。当時、声を掛けてくださった学院長には今でも感謝。

さらに今年は、くまモンをはじめとして熊本の名前を東京でもよく見かけるようになった。これはすごいことだ。故郷がクローズアップされるたびに勇気づけられる。
年末には熊本県の広報『気になるくまもと』の取材もいただいた。

気になるくまもと 【熊本スマイルイン東京】


新しい出会いと旧くからの縁に感謝し、来たる2014年も自分らしくまた全力で取り組んでいきたいと思っている。
それでは皆様、良いお年を!

追記:劇場版『薄桜鬼 士魂蒼穹』第二章は2014年3月8日に公開です!ご期待ください。
近況は↓下記のURLにて、随時呟き中。

https://twitter.com/LeeYamakun
本日『劇場版 薄桜鬼〜京都乱舞〜』が全国ロードショー公開されました。

応援してくださった皆さんのおかげで、無事に初日を迎える事が出来ました。
ありがとうございます。



初日舞台あいさつの模様は下記のニュースページをご覧ください。

http://www.animate.tv/news/details.php?id=1377313991


【薄桜鬼】公式サイト
http://www.geneonuniversal.jp/rondorobe/anime/hakuoki/

追記:上映劇場が追加決定
【追加劇場】
青森  フォーラム八戸
岩手  フォーラム盛岡
山形  フォーラム山形
岐阜  TOHOシネマズ岐阜
三重  109シネマズ四日市
三重  イオンシネマ鈴鹿
富山  富山シアター大都会
石川  ユナイテッド・シネマ金沢
石川  シネマサンシャインかほく
滋賀  イオンシネマ近江八幡
奈良  シネマサンシャイン大和郡山
鳥取  MOVIX日吉津
島根  T・ジョイ出雲
山口  イオンシネマ防府
徳島  シネマサンシャイン北島
愛媛  シネマサンシャインエミフルMASAKI
香川  イオンシネマ高松東
長崎  TOHOシネマズ長崎
大分  T・ジョイパークプレイス大分
宮崎  宮崎キネマ館
沖縄  桜坂劇場
今日の党首討論で野田総理が明後日の解散を表明した。


いろいろ問題が山積している野田政権だったが、この決断は評価できると感じる。

民主党内部では、自己保身を考え首相の表明に反発している議員も多いようだが、これで落選するような議員はその程度、というだけだ。

日本国民は今度の選挙をしっかりとした判断基準で議員を選ぶべきだと感じる。

今回の選挙の争点は、原子力発電事故に伴うエネルギー問題とTPP参加に伴う経済問題だろう。

特にこれからの日本の有り方を大きく左右するのは原発問題だと思う。
自民党は次の政権を獲る気満々のようだが、彼らの基本的考えは原発維持である。
民主党は、2030年までに脱原発と言っているが、その道筋に関しては判然としない部分も多い。
第三局と言われる他の野党も、現状では上の二党とさして大差がないように感じる。


原発は誰のために稼動させるのか?

私はこの2ヶ月ほど、書店で購入した『国会事故調−報告書−』を読んでいるが、原発の事故リスクと日本経済に与えるリスクを考えた時、どう考えてもこの発電システムとそれに伴う研究開発予算は大きく見直すべきだと感じている。

原発による発電はコストが安いから、日本経済のためにも国民生活のためにも必要だと言っている政治家や評論家は総じて、電力の既得権者の支援を受けていると考えて間違いない。

40年を使用期限と想定して設計された原発の多くが後数年でその期限をむかえる。
しかしながら、すでに40年の期限を過ぎている美浜原発一号機でさえ廃炉費用が93億円も不足しているし、他の原子炉の多くも100億円を超える廃炉費用が不足している。
その上、減価償却も終らないために40年で廃炉にしたら莫大な赤字が膨らむのだ。
結果的に電気料金を上げない限り、既存の電力会社は経営破たんしてしまう。

そうしないために電力会社の経営陣は『廃炉などしないで、原発は壊れるまで使う!』と言った判断しか出来ない。
もしまた事故が起きたとしても、東電の前例で電力会社は国が支援機構を作り、税金によって電力会社を破綻させずに救済してくれる。

電力会社の経営陣としては、自分の任期中に事故が起きない事を祈りつつ、『後は何が起きても知らない!』と言った無責任な経営を続け、原発は日本経済のために必要だと言うデマをばら撒き続ける。

大阪の市長が「再稼動は国民のためではなく電力会社のためだ」と発言したように、原子力発電維持を主張する多くの意見の本質は電力既得権へのもたれあいから産まれた強欲な主張と言えるだろう。

すなわち、原子力発電の費用が安いのは本来必要である経費を驚くほど悪質な倫理観でダンピンングしているからに他ならない。

電力会社はこれまで開発研究に関わる企業や自分達を支持する政治家やマスコミには金をばら撒くが、そうでない者には不当な圧力を加えてきた。
その結果、おかしな情報操作が現在も行われ続けているのは明白な事実である。

次の選挙では政党はもとより、立候補者の資質を見極めた上で投票を行いたいものだ。


20111117国仕分 原子力関連の法人 平智之議員(民)&河野太郎議員(自)超党派タッグ(その1)


20111117国仕分 原子力関連の法人 平智之議員&河野太郎議員(自)超党派タッグ(その2)


20111117国仕分 原子力関連の法人 河野太郎議員(自)原子力安全基盤機構の問題(その1)

20111117国仕分 原子力関連の法人 河野太郎議員(自)原子力安全基盤機構の問題(その2)

原子力問題だけは、今しっかりとした意志を持って自身の一票を政治に反映出来るように心掛けたい。

2012年12月04日告示。
2012年12月16日投票。

2013年が明るい年になるよう、願ってやまない。
熊本県合志市で始まった『響創塾』の第一回講義を行ってきました。

高校生から社会人まで幅広い層が参加されていたので、専門学校生を対象にしている通常の講義とは一味違う講義内容をお届けしました。
6時間にも及ぶ講義を熱心に受講して下さり、本当にありがとうございました。

翌日の熊本日日新聞にもニュースとして取り上げていただいたので、ここに紹介させていただきます。

これから来年の春まで、熊本ではなかなか体験できない現役クリエーターによるユニークな講義が行われます。合志市も響創塾の関係者の皆さんも熱い方々ばかり。受講生の方々の良い刺激となるでしょう。
合志市を動かすチカラの“初めの一歩”に、受講生の皆さんがぜひなってください。

目指せ!漫画・アニメ制作者 合志市で育成講座

2012年11月03日 熊本日日新聞
 漫画やアニメのクリエーター育成を目指す「熊本こうし響創[きょうそう]塾」が3日、合志市の熊本高等専門学校熊本キャンパスで開講。来年3月まで計6回の講座を予定し、初回はアニメーション監督が講演した。

 漫画やアニメを生かしたまちづくりを進める同市主催。県出身の有名クリエーターによる講義やアニメーション作品の制作などに取り組む。高校生や大学生、社会人を対象に募集し、漫画家やゲームデザイナーなどを志望する県内の25人が参加した。

 この日は東京で活躍するアニメーション監督のヤマサキオサム氏(50)が、クリエーターとして求められる適性や映像作りのこだわりについて講演。自身もかかわった新撰組をモチーフにしたアニメを例に、「ユーザーの知識や興味のあることを理解し、刺激できるような作り込みが必要だ」と語った。

 今後はクリエーターによる2回の講義があり、残る3回で市のPR向けやオリジナルの作品を制作。数人単位のチームに分かれ、企画やキャラクター作りなどを分担する。

 市まちづくり戦略室は「完成した作品は県内企業と提携し、活用策を探りたい」としている。本年度の総事業費は約370万円。(鎌倉尊信)


 余談ですが、講義に行く途中、上熊本から北熊本経由で電波高専前駅まで熊本電鉄を利用したのですが、ここには『ケロロ軍曹』仕様の車両が走っていて、ラッキーにもその車両に乗る事が出来ました。

 
 
 この車両、鉄オタのワタナベ先輩(『地獄少女』等の監督)の話では東急電鉄からの払下げ車両で、退役した同型車両は渋谷駅前に展示されていますが、現役で走っているのは熊本のこの一台のみだそうです。

 その鉄オタにはとって貴重な現役車両に全面と車内の吊り広告。そして車内アナウンスまで『ケロロ軍曹』でフル武装して、しっかり熊本で活躍しておりました。

休日だった事もあり、停車中は親子連れやカップル、そして鉄オタの皆さんが楽しそうに記念撮影していました。

 こんな所でもアニメや漫画のキャラクターが活躍している姿を観ると、業界関係者として軽く感動を覚えます。
年齢も、距離も、国境をも超える力がアニメ・マンガ文化にはまだまだ秘められています。


我がふるさと熊本で開催される、クリエーター育成プロジェクト『響創塾〜きょうそうじゅく』に、来月(11月3日)の講師としてお招きをいただきました。
■読売新聞 
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20120928-OYT8T00745.htm
■熊本人材ネットワークニュース
http://www.jinzai-brand.com/2012/08/%E3%80%8C%E7%86%8A%E6%9C%AC%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%97%E9%9F%BF%E5%89%B5%E5%A1%BE%E3%80%8D%E3%81%8C%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%81/

熊本は素朴で、豊かで、大らかな土地柄です。

『人と競い合うより、自分の好きな事をトコトン突き詰める事に喜びを感じる』
そんな県民性があるように思います。

『肥後モッコス(頑固者)』と『早稲モン(新物好き)』に言い表されているように愚直に信念を貫き、新しくて楽しそうな事に興味を持ち、自主自立を目指す県民性。

熊本県の蒲島知事は“熊本を日本中で最も幸せを実感できる場所にしたい”と表明され、様々な試みをされています。
皆さんがご存じの所では“くまモン”。
天草市出身の脚本家・小山薫堂氏がプロデュースし今や全国区のあのマスコットキャラクターです。とぼけた表情と愛らしい等身は誰もが笑顔になり、熊本県の試算によるとPR効果は2010年度だけで広告料換算で6億4千万円に上りました。さすが小山氏。くまモンがゆるキャラグランプリ1位に輝いた時は、自分も家族と喜びあいました(笑)。

話はそれましたが、豊かな水と大地を持つ“火の国熊本”が、独自の感性や発想力を生み出すのでしょう。
そんな熊本の次世代を担う若者達に、自分の経験を伝える事で何らかの糧になるのならば……と思っております。

『響創塾』の目指すところは「熊本県在住のままプロとして生計を立てていけるクリエイターの育成」とのこと。いいですねえ。
今、九州が元気です。

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■熊本県合志市から世界を熱狂させる! 育成プロジェクト『響創塾〜きょうそうじゅく』
https://www.kumamoto-kyosojuku.com/


■産経ニュース
熊本県合志市のマンガ・アニメクリエイター育成プロジェクト始動!
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120827/prl12082715280047-n1.htm

〜熊本県合志市から世界を熱狂させる〜
このプロジェクトを立ち上げることになった背景として、「日本各地でマンガ・アニメを活かした観光客誘致の成功事例が生まれている」
「熊本に縁のあるマンガ・アニメクリエイターの方々が数多く活躍されている」等が挙げられます。
「マンガ・アニメ業界で働きたい」と考えている若い世代を支援し、将来的には「このプロジェクトで生まれた作品・キャラクターを熊本県合志市に観光PRに活用していく」
「熊本県在住のままプロとして生計を立てていけるクリエイターの育成」を目指して取り組んでいきます。

〜熊本県出身の有名クリエイターから次世代へ〜
マンガ・アニメ業界の第一線で活躍されている方々を講師としてお招きし、熊本県合志市にある熊本高等専門学校 熊本キャンパス ICT活用学習支援センターで授業を行います。
授業を通して、熊本ではなかなか経験することのできない2つの機会の提供をします。
1.マンガ・アニメ業界で働きたいと考えている方々に対して、「仕事に就くための様々な道・手段を知る」機会の提供
2.マンガ・アニメ業界でクリエイターとして働きたいと考えている方々に対して、「第一線で活躍している方々に自分の作品を見てもらえる」機会の提供

講師陣には、熊本県出身であるアニメーション監督のヤマサキオサム氏やキャラクターデザインの千羽由利子氏、キャラクタービジネスアナリストの陸川和男氏を予定しています。

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『薄桜鬼 黎明録』が無事に最終回をむかえました。
11話まで一週間前納品を維持していましたが、最終回はその内容の濃さからとうとう前日納品になってしまい、完成と同時に制作スタッフ一同精根尽き果てた感がありました。

その分、内容的にはスタッフ・声優陣の熱意がしっかり反映されていて、総じて高評だったようで、監督として胸を撫で下ろしております。関係者の皆さん、お疲れさまでした。
そして、ファンの皆さん。『薄桜鬼』から続くテレビシリーズ『薄桜鬼 碧血録』、『薄桜鬼 雪華録』、『薄桜鬼 黎明録』と長きに渡り多大な支持をいただき本当にありがとうございました。

そんな折、嬉しいニュースが飛び込んできました。

昨日(2012年9月27日木曜日)
“「薄桜鬼 黎明録」放送スタート記念!シリーズ一挙放送SP”が
『スカパー!アワード2012』「アニメ・特撮大賞」を受賞したとのこと。

AT-Xの特別編成企画が『スカパー!アワード』2年連続受賞!受賞作品の関連番組もBSスカパー!で放送!

2012.9.28 13:18 産経ニュース
株式会社テレビ東京ホールディングス
“「薄桜鬼 黎明録」放送スタート記念!シリーズ一挙放送SP”
『スカパー!アワード2012』「アニメ・特撮大賞」
受賞のお知らせ

アニメ専門チャンネル・アニメシアターX(AT-X)[本社:東京都港区、代表取締役:岩田圭介、以下AT-X ]にて、2012年7月1日(日)に放送した特別編成企画“「薄桜鬼 黎明録」放送スタート記念!シリーズ一挙放送SP”が、2012年9月27日(木)TOKYO DOME CITY HALL(東京都文京区)にて開催された、日本最大級のコンテンツの祭典「スカパー!アワード2012」において、「アニメ・特撮大賞」を受賞いたしました。

また、今回の受賞を記念して、TVシリーズ第一期「薄桜鬼」第1話を、「BSスカパー!」にて10月4日(木)18:00より放送いたします。

■「スカパー!アワード2012」とは
2011年8月から2012年7月までの間にスカパー!で放送された人気番組の中から「これは面白かった」、「ぜひ一度見たい」、「みんなにも見て欲しい」という番組にご投票いただき、ジャンルごとの大賞作品を決定する日本最大級のコンテンツの祭典です。

※昨年行われた「スカパー!アワード2011」では、2010年12月〜2011年1月にAT-Xにて放送した特別編成企画「AT-X 年末年始スペシャル2010-2011」が「アニメ・特撮賞」を受賞いたしました。

■受賞作品

“「薄桜鬼 黎明録」放送スタート記念!シリーズ一挙放送SP”
※2012年7月1日(日)12:00〜22:00 AT-Xにて放送

●番組内容
最新シリーズ「薄桜鬼 黎明録」の放送開始を記念して、これまでに放送したTVシリーズ第一期「薄桜鬼」(全12話)、第二期「薄桜鬼 碧血録」(全10話)、及び新シリーズ「薄桜鬼 黎明録」第1話の先行版を10時間連続で一挙放送。この特別企画では、番組ナビゲーターに作品キャストである人気声優・津田健次郎(風間千景役)を迎え、余すことなく「薄桜鬼」の世界を堪能できるスペシャルコーナーも放送。

■TVアニメーション「薄桜鬼」第1話 放送概要

●放送日 : 2012年10月4日(木)18:00〜18:30
●放送局 : BSスカパー!
●番組内容
守りたいものあらば−−鬼になれ
『薄桜鬼』−−
それは、散りゆく運命に抗うかの如く戦い続けた新選組と、
彼らとともに生きる道を選ぶ少女の物語。

(C)IF・DF/「薄桜鬼」製作委員会

◆アニメ専門チャンネル 【アニメシアターX(AT-X)】について  http://www.at-x.com
スカパー!(ch.333)およびCATV他で視聴可能な、コアなアニメファンに支持されるワンランク上のアニメ専門チャンネル。
■チャンネル名:アニメシアターX(AT-X) ■放送時間:1日24時間  ■月額視聴料:1,890円
■放送作品ラインナップ:人気作、テレビ東京最新作、OVA、名作・珍作、オリジナルアニメ、アニメ情報番組、声優バラエティなど


ファンの皆さん、関係者の皆さんに心から感謝いたします。ありがとうございました。

次はいよいよ劇場版『薄桜鬼』が来年公開予定です。
さらに熱く、美しく。
情熱溢れる作品を大画面でお届けできるように、スタッフ一同製作に向けて着々と準備中です。

こう御期待下さい!
アニメーションや3DCG映像において絵コンテは、無くては制作自体が出来ない重要な設計図であります。

音楽で言えば、シナリオが作詞であるならば、絵コンテは作曲に当たるもの。

1970年の著作権法改正により、映像作品そのものの著作権は制作会社に帰属することが定められました。(それ以前は映画の著作権は監督に帰属していました)

それ自体は音楽の原版権を制作出資メーカーが有している事と同じであることから妥当な事だと私は思いますが、音楽においては演奏家や指揮者といった実演家と、作詞・作曲者のような原案・原作者の権利は明確に区別されています。

さて、アニメ業界に目を向ければ、シナリオに関しては二次使用料が脚本家に対して適切に支払われていますが、絵コンテにはありません。
これに関しても同様の請求権が成り立つのではないか。
と、実質的に制作に関わっている立場からこの件についての考察を述べます。

::::::

実際、東映アニメーションでは旧著作権法において認められていた監督の権利を尊重し、日本映画監督協会との間で結んだ協定により、演出家への二次使用料を支払っている事実があります。

絵コンテの二次使用請求に関しては、この監督印税協定以上に明確な著作物の二次使用権利です。

シナリオ同様の二次使用料を絵コンテ担当者は要求しても良いのではないか?
音楽の作詞・作曲同様、映像作品のシナリオと絵コンテに関しても双方同等の価値を認める事が、次世代の優秀な監督候補者を生み出す原動力にもなりはしないか?

この話を複数の制作会社のプロデューサーにしたところ「そういうの止めてよ」との返事。
「使えない絵コンテを適当に上げて、監督が全部描きなおすような絵コンテマンにも二次使用料を払うんでしょう?絵コンテは監督がけっこう直してるんだよ」とのこと。

確かにテレビシリーズや劇場作品でも複数人で絵コンテを担当したり、監督がその取り纏めを行っている場合があります。

それに関しては、シナリオでも同様の事例がありますので、その事も含めて以下のような考え方で権利問題の整理をすれば改善されると考えます。

事例1
多くの場合シナリオでは下記のような割合でテレビシリーズのビデオ化による二次使用料の支払いが行われている。

1 セル用ビデオグラム:
本製品の税抜表示小売価格 × 販売数量(総出荷数の90%) × 1.75%
2 レンタル用ビデオグラム(PPT等の収益分配方式のものは除く):
本製品のカタログ記載価格 × 総出荷数 × 3.35%

絵コンテにおいても同様の考え方を基本とし、シナリオと違い監督チェック作業が常に付加されている部分に関しては、上記の絵コンテ使用料のうち8割を絵コンテ担当者、残り2割を監督へ支払うものとすれば問題はないと考えます。
ネット配信や海外販売に関しても基本的な考え方は同様です。


さて、ここまで書いてきてぶつかる問題は、これらの事務管理にかかる手間と経費を誰がどうやって負担し、事務作業を維持していくかということ。

シナリオの場合は、日脚連や放作協のようなシナリオライターの団体がこれらの業務を代行。所属ライターと契約をし、彼らが得る二次使用料の売り上げから数%を管理費として徴収し業務の維持費に充てています。

絵コンテでも、基本的にはそのような組織を作り絵コンテ担当者が所属すればよいのですが、現在のところ皆無です。

そもそも、今それなりに仕事ができている監督は、製作委員会の幹事会社と直接個人契約し、二次使用料を正式に支払ってもらっている人もいますし、シナリオを書けばシナリオの二次使用料も入ってきます。

それでも後続の為にと、絵コンテの二次使用料請求を主張する人はいるのか?
こんなめんどくさそうな提案に賛同する監督たちがどれだけいるのか?


最後にこの提案の締めとして、重要なことをひとつ。
もし絵コンテの二次使用に関してシナリオ並みの料金が絵コンテ担当者に支払われるようになった場合、その者が制作会社の社員だとしても、フリーランスだとしても、年間の売り上げ額は増えるということ。

さらにそのことが、若い世代の目標になり、優れた映像設計者の輩出につながる、と私は考えています。

優れた絵コンテは誰もが簡単に描ける物では有りません。

まず基本的な絵が描けること。加えて映像演出を理解し、編集的なカット割りを計算し、キャラクターの演技付けをイメージし、時には画面を構成している舞台を独自に構築できなければなりません。
カメラの画角や露出の理解、照明効果としての陰影計算も必要でしょう。

それらの技量を持つスタッフの裾野を広げることは、日本のアニメ産業のクオリティーを上げ、さらには販売戦略的にも競争力のある優れた作品を生み出す土台作りにつながるのではないでしょうか。

つまり“絵コンテの著作権を認める”ことは、結果的に投資リスクを抑え、企業及びこの分野の継続的成長につながるというわけです。
この点を理解できるプロデューサーこそ不可欠であり、アニメ業界の発展を握るキーマンなのだと思っています。

実を刈り取るだけの時代は終わりを告げている。
種を蒔かずば芽も出ない。

…とそろそろ感じてる人はいませんかね。
杉井ギサブロー監督の『グスコーブドリの伝記』を観てきました。

日ごろTV作品の量産スケジュールに追われている私にとっては、『映画、かく有るべし!』と思わされるクオリティーで、改めて先輩監督の作品を観て映像作品に対する思いを再認識させられました。

ストーリー的にも3・11を経験した今の私たちには考えさせられるテーマを描いていて、是非多くの方に観ていただきたい作品です。









『グスコーブドリの伝記』
原作 - 宮沢賢治
脚本・絵コンテ:杉井ギサブロー
監修: 天沢退二郎、中田節也
キャラクター原案: ますむら・ひろし
アニメーション監督: 前田庸生
キャラクターデザイン・総作画監督・アニメーション演出:江口摩吏介
美術監督:阿部行夫
映像ディレクター:篠崎亨
音楽:小松亮太
声の出演:小栗旬、忽那汐里、柄本明、佐々木蔵之介、林家正蔵、林隆三、草刈民代
[2012年7月7日〜全国ロードショー]
http://wwws.warnerbros.co.jp/budori/




そして、現在公開中の『グスコーブドリの伝記』監督である杉井ギサブロー監督のドキュメンタリー映画「アニメ師 杉井ギザブロー」が2012年7月28日より銀座シネパトス他全国ロードショー公開されます。

第一線で活躍し続けてきたアニメーション監督がとはいったい何を考え、どんな事をしているのか?
若い製作関係者には是非観ていただきたいドキュメンタリー映像です。

このドキュメンタリーをより深く理解するためにも『グスコーブドリの伝記』の観賞を是非お勧めします。


「アニメ師 杉井ギザブロー」
撮影・編集:石岡 正人

製作:石岡 正人、赤坂博、松谷孝征
プロデューサー:朱京順、藤田敏夫
撮影:伊藤峻太、山本征宏、臼井文子
撮影応援:鍋島淳裕、中村優、石井健太
整音:角田利雄
音楽:渡邊崇
出演(登場順)
杉井ギサブロー、大塚康生、りんたろう、山本暎一、盒粁品紂¬静沈鄂福丸山正雄、伊藤叡、原正人、前田庸生、田代敦巳、手塚治虫他
[2012年7月28日〜銀座シネパトス他全国ロードショー]
http://www.animeshi-movie.com/
一昨年、経済産業省の境さんと三人で懇談した衆議院議員の平議員から、下記の日程で国政報告会を行いので、お近くの方はぜひいらして下さいとメールをいただきました。

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●6、7月の国政報告会にぜひご出席ください
〇6/24(日)午後2時半〜 キャンパスプラザ京都 5階 第2演習室
○7/8(日)午前11時〜 キャンパスプラザ京都 5階 第3演習室
○7/28(土)午後6時半〜 キャンパスプラザ京都 2階 第2会議室 
キャンパスプラザ京都(ビックカメラ前)については以下をご覧ください。
http://www.consortium.or.jp/contents_detail.php?frmId=585

●皆さまのメールアドレスをご紹介下さい
現在、メーリングリストを通じて国政報告会のご案内をしておりますが、より多くの方にご参加いただきご意見を寄せていただくためにも、平智之のメールマガジンを購読いただけるよう呼びかけをお願いいたします。
※購読方法はinfo@t-taira.netに「メールマガジン購読希望」と記載の上送信下さい。
登録させていただきます。また、送信先のご紹介も随時お待ちしております。
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平議員は京都を選挙区とする元民主党の衆議院議員で、6月5日に大飯原発再稼動に関して、慎重であるべきだとする署名を衆参合わせて117名の与党議員から集めて、野田首相に提出した方です。

結果的に、首相が電力会社と癒着する形で、原発再稼動をゴリ押し決定した事で、平議員は民主党に対して離党届を提出されたようです。

しかし、「今後とも引き続き禁原発を貫きます。再稼動の決定に怒りと失望を感じる多くの国民の声を受け止め、断固とした活動を続けます」と決意を新たに政治活動を続けていかれるようなので、是非京都近郊にお住まいで、脱原発の思いを抱いている方々は、平議員を応援してあげてください。


電力会社が次の総選挙で、反原発を掲げる政治家に対して報復活動を行う的な声明を発していましたが、日本人はそんな既得権益者たちの脅しに屈してはならないと感じます。

平議員のHPです。
http://www.t-taira.net/

興味のある方は是非、平議員の活動をチェックして見てください。