■ヤマサキオサムのBlog - 『Go Ahead!――進むなら前へ』

『Go Ahead!――進むなら前へ』

カテゴリ : 
アニメ監督ひねもす日記
執筆 : 
ヤマサキオサム 2011-1-13 23:40
JAniCAの執行部対応報告に
「睥嗟事、ふくだ理事および吉田理事による声明文に対する見解」がアップされた。

そこに書いてある「まず『若手アニメーター育成事業』を成功させることが、JAniCAを創設した芦田さんの名誉につながり、全会員とアニメ業界の今後のためになる」という言葉は、そのまま私の思いでもある。

現在、『若手アニメーター育成事業』の4作品は、着々と進行中とプロジェクトマネージャーより報告を受けている。公開される劇場も決定し、アニメ誌にも取り上げていただいた。劇場公開後、毎日放送さんでテレビ放映の見通しもある。関係各位のおかげで順調に進んでいることを大変嬉しく思う。

また、このプロジェクトに参加した若手アニメーターにとっては、
この経験がこれからのアニメーター人生を支える大きな励みになるだろう。
担当作品が多くの人の目に触れることは、クリエーターとしての自信に繋がっていくからだ。悔いのないよう頑張ってもらいたい。

さて、昨年11月9日なみきたかし無料正会員から届いた「 JAniCAへの公開質問書」の件に端を発し、3人の前理事辞任に関して事実無根の噂が広がり、会員や知人からも問い合わせを受けるようになった。

当時、自分は議決権のない一運営委員の立場だったが、あの頃から私の立ち位置は基本的に中立だ。そして個人的には芦田前代表の気持ちは理解できる。

だが、組織としてはどうだろう。
事業を受注し、関係各社への公募をしていたあの段階では、事業を推進させるのがJAniCAとしての義務だと思う。そうでなければ、行政関係者にも、アニメ業界全体にも多大な迷惑をかけることになっていたと考えている。

それぞれの立場で、それぞれの正義がある。
それは当然だろう。
だが、真実は1つ。

難しくはない。
疑問も解けるはずだ。

現在すべてを公平に判断してもらうために、関係者に事実確認をし、時系列にまとめてもらっている。2月27日の総会前には、会員の皆さまに公開する。
全て裏付けの取れる事実だけを列挙する。

そこに感情は入れない。
入れると、偏った正義が生まれてしまうからだ。

心配をされている会員皆さまの、今後の判断材料のひとつにしていただけたらと思う。

「アニメーターとアニメ演出家に少しでもよい環境を」
これはJAniCA設立当初からの芦田前代表、神村元理事他、我われ現場アニメーターの願いのひとつだった。皆でこの目標に向かっていた。

大切なことは、なみき氏の主張する“過去を暴き、正義と悪を決める事”ではない。同じ時間を費やすなら、私は希望を現実にする道を切り拓きたい。

今回の文化庁育成事業を成功させること。
そして、業界が抱えるさまざまな問題を話し合いのテーブルに載せること。
それによって「JAniCAが出来てよかった」と、多くの関係者に思われるような組織にすること。

結果的には、このようなこと全てが、辞任された理事の方々の何よりの名誉回復に繋がり、これからのアニメ業界のため、ひいてはJAniCAの理念に通じると私は信じている。

何十年も先に、JAniCAが素晴しい信頼と実績のある組織に成っていたら
もう、その時にはピンチヒッターの私の名前など誰も憶えてはいないだろう。

だが、この組織を創設したのは誰か?
そこだけは必ず残る。
本当に芦田前代表のためになる事はなんであろうか。

このままJAniCAが内部抗争で瓦解すれば、設立に尽力した全ての人間の思いを、無駄にしてしまう事にならないだろうか。

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