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■アニメ監督ひねもす日記 - 本当に?アニメ関係者は貧乏なのか?
前回、アニメーターの新人の惨状を書いたのでアニメ関係者が皆等しく貧乏なように誤解されているようだが、実はそれほど悲惨でもない・・・と言うのが私の実感だ。
というより、担当セクションによってキャリアや実績とは関係なく儲かるセクションとジリ貧なセクションが共存している・・・と言うのが現実なのだ。
ペイント(仕上げ)の単価を半分にすれば、動画マンは食っていけると書いたが、他にも予算をまわそうと思えばまわせる所はたくさんある。
こんな事をこういう場所で書くのは、本来「いかがなものか・・・?」と言う内容だが・・・アニメ業界の予算割に関しては当然知っているべき制作担当者すら実情を正確に理解していない現実があり。
その結果が業界の現状を悪化させていると私は考えている。
であるから・・・ここではあえて言おう。
「アニメ業界の多くのスタッフはちゃんと稼げている!!」
「そして、動画マンを救うのに必要な金は、制作費一千数百万円のTVシリーズ1話あたり、わずかに50万円なのだと」
200円の動画単価を300円に値上げするといくら足りないのか?
1話あたりの動画の平均的な使用枚数は4000枚〜5000枚である。
この数字からはじき出される、値上がり分の動画経費は1話あたり、わずか50万円。
この金額は本当に捻出できないのか?
そこで前回のペイント単価の引き下げ案を書いたのだが、他にもいろいろ予算の引っ張り所は有る気がする。
まず、私が解っている範囲で上げれば音響監督費。
TVシリーズの音響監督は平均15万〜18万円
同じ作品の監督料は20万〜25万円
作画監督は30万円前後である。
一見、この数字は妥当なように見えるが実際はまったく実状にあっていない。
前回書いたが、作画監督は上記の金額で1ヶ月半からそれ以上拘束され、月額20万円そこそこの稼ぎである。
監督に関しては、25〜26話(約半年間)のシリーズに関わると放映の半年前から準備に入るため、年間の平均収入に換算すると月額50万円前後である。
これに対し、音響監督は1話あたりに拘束される時間は仕込みの時間を入れても2日である。
したがって、音響監督は同時に2〜3タイトル掛け持っているケースが多い。
結果、1週間に3本。
1ヶ月に12本以上をこなす事もざらだ。
月産15万円×12本=180万円
年収2000万円以上稼いでいる音響監督がざらに居る。
シナリオライターに関しても、1本18万円前後で2〜3本掛け持っているのであるが、さすがに2日で決定稿が上がる事はまれなので、1〜2本を1ヶ月平均で上げると考えると原稿料として毎月稼ぐ金額は30万円前後だろう。
これが安いと思うか高いと思うかは、仕事の内容しだいだが、ヒット作品に恵まれるとライターには脚本印税が支払われ、不労所得が数百万円単位で支払われる。
毎月3タイトル以上の複数作品に関わっているのであるから、仕事があるライターはヒット作品にめぐり合う確率もそれなりに増える。
その結果、ちゃんと仕事が出来ているライターは年収1000万円位は稼ぎ出す。
もちろん、もっと稼いでいるライターも当然居るし、稼げていない人も居るだろう。
言える事は、作品のヒットしたり理由が必ずしも脚本の良し悪しとリンクしていないのも事実だと言うことである。
この他にも撮影はTVシリーズ1話に対して、80万〜100万円を割り振られている。
撮影は4〜5人くらいのチームで3日〜4日でTVシリーズ1本分の撮影をこなす。
この他に、線撮りと言う動画撮影や原画撮影、絵コンテ撮影などスケジュール管理さえしっかりしておけばやらなくて済む撮影作業が発生し、その作業も含めた予算が金額の中に含まれている。
なんにしても、結果的に4〜5人で月産400万円以上売り上げる。
上記に上げたそれぞれのセクションの売り上げが、他の産業の平均に対して高いか安いかと考えれば「まあ・・・年収2000万円くらい普通でしょう」と言えなくもない。
テレビ局や代理店の社員の給料はそんな物なのだから、アニメに関わっていてその金額を稼ぐことは別段おかしくはない。
だが、ことアニメの制作現場として考えた時にそれぞれの担当者がそれだけ作品に貢献しているのか?
そのセクションにそれだけ払う必要が有るのか?
その事をプロデューサーは考えるべきだと私は言いたい。
音響監督費は高すぎないか?
シナリオライターは印税を主張するのなら、最低原稿料の設定は本当に必要なのか?
シリーズ構成者の口利きだけで参加しているレベルの低いライターの原稿料は、もっと抑えてもよくはないか?
撮影のムダは制作管理の怠慢が原因で産み出されていないか?
ついでに言えば「作画監督は動画より悲惨だ!!」
私は自分で関わってみて本気でそう思う。
今アニメ業界で仕事をしていて、一番やりたくない仕事は作画監督だ。
出来が悪いと叩かれて、レイアウトや原画を全部描き直さなくてはならないのに、未熟な原画マンには1カット4000円。作画監督にはカット割すると1カット1000円にも満たないギャラしか払われない。
1枚単価に直すと安いと言われている動画単価より安いのだ。
ベテランでその作品の評価の半分近くを支えている作画監督は、作業内容とギャラがあまりに遊離している。
状況を勘違いしている音響監督が、自分はさも大変な事をやってやっているとでも言いた気に「原撮ばっかりで、まともな絵が無いから音が着けられないのよね」なんて事をしたり顔で言うのを聞くと私は「じゃあ、音響監督を降りてくれていいよ」と言いたくなる。
自分が受取っているギャラが作品全体のどれだけのウエートを占めているのか?
作画のスタッフがどんな思いをしてその映像を作り出しているのか?
あなた方は想像して、理解してものを言っているのか?
作品のメインスタッフは新人に憧れられる人間であるべきだ。
努力して頑張れば先輩たちのように成れる。
その思いが優秀な次世代を育てる。
だから、稼ぐことを悪いとは言わない。
しかし、しかしである。
新人のアニメーターはまともに生活さえ出来ないその横で、ペイントの新人が作画監督より稼げたり。
2日で終わる音響監督の仕事に15万円も払ったり。
撮らなくていい線撮作業を増やしたり。
工程作業のムダや予算配分の見直しで、たかだか50万円の動画料の値上げ分なんていくらだって捻出できるはずなのだ。
アニメ業界は30年間予算が変わっていないから・・・とか、動画料だけを上げるのは難しい・・・だとか、現状をよく理解もしないで解ったような事を口にするのは止めていただきたい。
ましてや「手塚が悪い!」とか言っている奴は解っていない以前に、頭が悪過ぎて話しに成っていない!
この問題は作品を代表している監督が声を大にして訴えるべき事だと私は思っている。
アニメ業界は決して貧しくなどない。
アニメーターが貧しいだけなのだ。
その現実を業界関係者は正しく理解し!
改善を行なう勇気を持って欲しい!
フォローしておくが、頭が下がるほどちゃんとした仕事をしてくれる音響監督やシナリオライターも居る。
だが、それでも音響監督費は高い・・・と思う。
(自分でもやっていながら、こう言ってしまってはなんなのだが・・・)
と言うか・・・「予算配分が明らかにおかしい!!」・・・と、なぜ動画協会に加盟している製作&制作会社のプロデューサーは思わないのか?
この状態を放置すると、本当に作品が作れなくなっていくことが想像出来ないのか?
作画監督の所で作業が滞るのは、まともな仕事が出来る原画マンの数が急速に減って来ているからであって・・・。
その原因を作り出しているのは、立場的にギャラの交渉が出来ない新人のアニメーターへの、制作管理者の気配りの無さが現状を生み出している。
それは間違いのない事実だと思う。
というより、担当セクションによってキャリアや実績とは関係なく儲かるセクションとジリ貧なセクションが共存している・・・と言うのが現実なのだ。
ペイント(仕上げ)の単価を半分にすれば、動画マンは食っていけると書いたが、他にも予算をまわそうと思えばまわせる所はたくさんある。
こんな事をこういう場所で書くのは、本来「いかがなものか・・・?」と言う内容だが・・・アニメ業界の予算割に関しては当然知っているべき制作担当者すら実情を正確に理解していない現実があり。
その結果が業界の現状を悪化させていると私は考えている。
であるから・・・ここではあえて言おう。
「アニメ業界の多くのスタッフはちゃんと稼げている!!」
「そして、動画マンを救うのに必要な金は、制作費一千数百万円のTVシリーズ1話あたり、わずかに50万円なのだと」
200円の動画単価を300円に値上げするといくら足りないのか?
1話あたりの動画の平均的な使用枚数は4000枚〜5000枚である。
この数字からはじき出される、値上がり分の動画経費は1話あたり、わずか50万円。
この金額は本当に捻出できないのか?
そこで前回のペイント単価の引き下げ案を書いたのだが、他にもいろいろ予算の引っ張り所は有る気がする。
まず、私が解っている範囲で上げれば音響監督費。
TVシリーズの音響監督は平均15万〜18万円
同じ作品の監督料は20万〜25万円
作画監督は30万円前後である。
一見、この数字は妥当なように見えるが実際はまったく実状にあっていない。
前回書いたが、作画監督は上記の金額で1ヶ月半からそれ以上拘束され、月額20万円そこそこの稼ぎである。
監督に関しては、25〜26話(約半年間)のシリーズに関わると放映の半年前から準備に入るため、年間の平均収入に換算すると月額50万円前後である。
これに対し、音響監督は1話あたりに拘束される時間は仕込みの時間を入れても2日である。
したがって、音響監督は同時に2〜3タイトル掛け持っているケースが多い。
結果、1週間に3本。
1ヶ月に12本以上をこなす事もざらだ。
月産15万円×12本=180万円
年収2000万円以上稼いでいる音響監督がざらに居る。
シナリオライターに関しても、1本18万円前後で2〜3本掛け持っているのであるが、さすがに2日で決定稿が上がる事はまれなので、1〜2本を1ヶ月平均で上げると考えると原稿料として毎月稼ぐ金額は30万円前後だろう。
これが安いと思うか高いと思うかは、仕事の内容しだいだが、ヒット作品に恵まれるとライターには脚本印税が支払われ、不労所得が数百万円単位で支払われる。
毎月3タイトル以上の複数作品に関わっているのであるから、仕事があるライターはヒット作品にめぐり合う確率もそれなりに増える。
その結果、ちゃんと仕事が出来ているライターは年収1000万円位は稼ぎ出す。
もちろん、もっと稼いでいるライターも当然居るし、稼げていない人も居るだろう。
言える事は、作品のヒットしたり理由が必ずしも脚本の良し悪しとリンクしていないのも事実だと言うことである。
この他にも撮影はTVシリーズ1話に対して、80万〜100万円を割り振られている。
撮影は4〜5人くらいのチームで3日〜4日でTVシリーズ1本分の撮影をこなす。
この他に、線撮りと言う動画撮影や原画撮影、絵コンテ撮影などスケジュール管理さえしっかりしておけばやらなくて済む撮影作業が発生し、その作業も含めた予算が金額の中に含まれている。
なんにしても、結果的に4〜5人で月産400万円以上売り上げる。
上記に上げたそれぞれのセクションの売り上げが、他の産業の平均に対して高いか安いかと考えれば「まあ・・・年収2000万円くらい普通でしょう」と言えなくもない。
テレビ局や代理店の社員の給料はそんな物なのだから、アニメに関わっていてその金額を稼ぐことは別段おかしくはない。
だが、ことアニメの制作現場として考えた時にそれぞれの担当者がそれだけ作品に貢献しているのか?
そのセクションにそれだけ払う必要が有るのか?
その事をプロデューサーは考えるべきだと私は言いたい。
音響監督費は高すぎないか?
シナリオライターは印税を主張するのなら、最低原稿料の設定は本当に必要なのか?
シリーズ構成者の口利きだけで参加しているレベルの低いライターの原稿料は、もっと抑えてもよくはないか?
撮影のムダは制作管理の怠慢が原因で産み出されていないか?
ついでに言えば「作画監督は動画より悲惨だ!!」
私は自分で関わってみて本気でそう思う。
今アニメ業界で仕事をしていて、一番やりたくない仕事は作画監督だ。
出来が悪いと叩かれて、レイアウトや原画を全部描き直さなくてはならないのに、未熟な原画マンには1カット4000円。作画監督にはカット割すると1カット1000円にも満たないギャラしか払われない。
1枚単価に直すと安いと言われている動画単価より安いのだ。
ベテランでその作品の評価の半分近くを支えている作画監督は、作業内容とギャラがあまりに遊離している。
状況を勘違いしている音響監督が、自分はさも大変な事をやってやっているとでも言いた気に「原撮ばっかりで、まともな絵が無いから音が着けられないのよね」なんて事をしたり顔で言うのを聞くと私は「じゃあ、音響監督を降りてくれていいよ」と言いたくなる。
自分が受取っているギャラが作品全体のどれだけのウエートを占めているのか?
作画のスタッフがどんな思いをしてその映像を作り出しているのか?
あなた方は想像して、理解してものを言っているのか?
作品のメインスタッフは新人に憧れられる人間であるべきだ。
努力して頑張れば先輩たちのように成れる。
その思いが優秀な次世代を育てる。
だから、稼ぐことを悪いとは言わない。
しかし、しかしである。
新人のアニメーターはまともに生活さえ出来ないその横で、ペイントの新人が作画監督より稼げたり。
2日で終わる音響監督の仕事に15万円も払ったり。
撮らなくていい線撮作業を増やしたり。
工程作業のムダや予算配分の見直しで、たかだか50万円の動画料の値上げ分なんていくらだって捻出できるはずなのだ。
アニメ業界は30年間予算が変わっていないから・・・とか、動画料だけを上げるのは難しい・・・だとか、現状をよく理解もしないで解ったような事を口にするのは止めていただきたい。
ましてや「手塚が悪い!」とか言っている奴は解っていない以前に、頭が悪過ぎて話しに成っていない!
この問題は作品を代表している監督が声を大にして訴えるべき事だと私は思っている。
アニメ業界は決して貧しくなどない。
アニメーターが貧しいだけなのだ。
その現実を業界関係者は正しく理解し!
改善を行なう勇気を持って欲しい!
フォローしておくが、頭が下がるほどちゃんとした仕事をしてくれる音響監督やシナリオライターも居る。
だが、それでも音響監督費は高い・・・と思う。
(自分でもやっていながら、こう言ってしまってはなんなのだが・・・)
と言うか・・・「予算配分が明らかにおかしい!!」・・・と、なぜ動画協会に加盟している製作&制作会社のプロデューサーは思わないのか?
この状態を放置すると、本当に作品が作れなくなっていくことが想像出来ないのか?
作画監督の所で作業が滞るのは、まともな仕事が出来る原画マンの数が急速に減って来ているからであって・・・。
その原因を作り出しているのは、立場的にギャラの交渉が出来ない新人のアニメーターへの、制作管理者の気配りの無さが現状を生み出している。
それは間違いのない事実だと思う。
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参照元
- Japan’s Animators earns Breadcrumbs!2009-9-12 6:07
- n anime project earns in Japan, We have some light to shed for you and the numbers are not pretty.Anime Director......more