「アニタス神戸」イベントレポート
「関西発-アニメ文化の推進と観光化宣言」
レポーター:JAniCA応援団 藤中元博 (2010.2.28)
神戸ではじめてのアニメ会社「アニタス神戸」が立ち上がるということで、 地元アニメファン代表としてレポートしてきました。
○ごあいさつ
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神戸芸術工科大学、 経済産業省、 神戸市 の方々が順番にご挨拶されました。会社発足の経緯や、アニメーションコンテンツの重要性、 アニメーターの労働環境など、全体的なお話。要点は、以下のような感じでしょうか。
- アニメコンテンツの世界的な商品価値
- 国内で次世代を担うアニメーターを養成
- 地域(今回は神戸の長田)活性化
- 地方都市ならではのアニメ会社のあり方
- アニメーターの労働環境向上
学校法人が作った株式会社ということで、人材育成に相当力を入れているということ。 また、最初から動画50名、仕上10名と大きな規模でスタートするので、 近い将来動画から仕上げまでをパワフルにこなせる制作会社になると思われます。
○コスプレショー
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ランカ・リーとシェリル・ノームの『ライオン』ライブでスタートして、 総勢10名以上が様々なコスプレで登場しポーズを決めていました。 地味になりがちなアニメイベントで、こういう派手なショーがあるのは、 なかなか楽しいかと思います。
“世界各国のステージでコスプレパフォーマンスを行う注目度の高いカリスマコスプレイヤー” とのこと。たしかに、ハイレベルなコスプレだと思いました。 下町、長田のお年寄りが、びっくりしてないか、ちょっと心配!?
○トークショー
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神村幸子さんが司会で、アニメーターの中谷誠一さん、西田亜沙子さん、 制作会社「Wish」の高橋宏一取締役を パネリストに迎えたトークショーです。地方都市のイベントでは、 なかなか見られない豪華な顔ぶれ。
関西で活躍されている中谷さん、西田さんの状況を中心に、 高橋取締役が業界の現状を語るような構成でした。 司会の神村さんが、役所の方から学生までマイクを向けて、 一体感のあるトークショーだったと思います。
アニメーター志望の学生さん、アニタス神戸の新人さんへ、 中谷さん、西田さんからメッセージがありました。
中谷さん「神村さんがきちんと面接しているので、皆さんは将来有望な方だと思います。 東京からベテランを呼んで、東京でもなかなかないレベルの施設で、 とても恵まれたスタートが切れると思います。 このチャンスをものにして、我々に続き、我々の仕事を楽にしてください(笑)」
西田さん「アニメを見るのが好きなのと、絵を描くのが好きなのは違います。 私たちは楽しいとき、苦しいときも、絵を描き続けなければなりません。 絵を描く仕事はすばらしいです。自分が描いたものが動いた瞬間の嬉しさ、 うまくいかなかったときの悔しさ。それを次の仕事にぶつけていく。 今の時代にこんな仕事ができるのは幸せなことだと思います。 苦しい中から絵を描く人間だけが手にできる幸せな瞬間を手にしてください。」
トップアニメーターお二人から、これ以上ない“はなむけ”でした。 私は一ファンとして、勝手に感動。
○アニタス神戸内覧会
これが、業界屈指!? の設備を誇るアニタス神戸のすべてだ!!!
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商店街の商業ビルの一角にアニタス神戸があります。神村さんいわく、
新しい商店街の仲間にしてくださいとのこと。
(たまにコロッケをおまけしてくださいとも^^)
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テープカット。学生ボランティアの方が準備に奮闘。
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エントランスの飾り棚には安彦良和さんと神村幸子さんのサイン本がありました。
急げば買えるかも!
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入り口すぐのところに観光で来られる方が、作画を見学できる机がありました。
観光のある日はローテーションで、アニメーター3人がここで作業し、
お客さんの質問に答えます!ファンあってのアニメーション。
これからは、アニメーターが接客する時代!?
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スタッフ1人1人に専用のロッカー!
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彩色、仕上げ用のコンピューター!
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アニメーター用の机が50台!
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この机はなんと、神村さんデザインで、 地元企業がオリジナルで作ったもの。
神村さんの経験を活かし、随所に使いやすい工夫が凝らされています。
これは関西圏スタジオなら小売りもされるということなので、
アニメーターの方は、机選びの幅が増えることと思います。
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新人アニメーターの皆さん、期待しています! がんばってくださいね!
さらに
会社借り上げの寮も準備。 今はゆったりとスペースを使っていますが、 詰めれば100名体制も可能ということ。
すごい、すごすぎます! アニタス神戸。逆に大丈夫か!?
いや、期待しています!