作画スケジュール実態調査

 アニメ業界では以前から「作画スケジュールが足りない」という声をよく聞きます。 しかし、実際どのくらいの期間が作画に割り当てられているのか、という正確な数字は不明です。

 本当にスケジュールは少ないのか?少ないとしたら、どのくらいのスケジュールで稼働しているのか。 また、豊富で堅実なスケジュールで作られている作品は無いのか?あるとしたらどのくらいあるのか?

 本調査は、テレビアニメの作画スケジュールの実態を調査し、現状を把握するために行われるものです。


(10/20更新)

「作画スケジュール実態調査」にご協力いただきありがとうございます。

 昨年10月から一年間実施した「作画スケジュール実態調査」は、 当初の予定通り、この10月で一旦締めさせていただきます。 調査にご協力いただき、まことにありがとうございます。

以下に、調査状況を報告させていただきます。

・調査状況(投稿総数)
投稿総数は29件でした。これは作打ち29件分となります。

・集計データの発表
投稿数が少なく、業界全体の状況を反映しているとは言い難いため、発表は見送ることとします。

 重ねてとなりますが、調査にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。 上記の理由から残念ながら発表はいたしませんが、 集計結果は参考としてご協力いただいた皆様にのみ連絡をさせていただきます。 準備が整うまで、今しばらくお待ちください。


「作画スケジュール実態調査2015」について

前年の状況をふまえ、内容を改めて、新しい調査をスタートいたします。

・調査手法の変更
前回はJAniCA会員に限定したWebによる投稿でしたが、 今回は調査ハガキを手元に置いて頂き、 作打ちごとに記入していただく方法を取ることにします。 これによりJAniCA会員以外のアニメーターのみなさんにも参加して頂けるかたちです。

・制作進行の調査への参加
更に、今回からは制作進行の方々にも参加をお願いいたします。
制作進行のみなさんは、ご自身が担当している作品のスケジュールを作打ちごとに記入して頂くかたちです。

「作画スケジュール実態調査2015」は、次のページで実施しています。 何卒、ご協力よろしくお願い致します。

「作画スケジュール実態調査2015」ご協力のお願い
http://www.janica.jp/i/survey/k_survey_schedule2.html




(03/07更新)

作画スケジュール実態調査 担当:入江泰浩

調査開始から5ヶ月になろうとしていますが、現状、調査参加者の絶対数が足りません

・作画スケジュールが『少ない』仕事をしている方たちへ

 現状、調査に参加している方のほとんどが、少ないスケジュールの作品に関わっている方たちです。 実際、多くの現場でスケジュールの無さを訴える声を聞きますから、実情を反映しているようにも思います。 しかし現状の参加者数では、根拠のある調査結果として発表する事はできません。 スケジュールの実際を明らかにするためにも、さらに多くの方たちの参加を願います。

・作画スケジュールが『豊富な』仕事をしている方たちへ

 現状、「スケジュールが豊富な仕事」をしている方たちの調査への参加は絶無です。 作画期間5週以上の投稿は3件のみで、他は全て1週〜4週です。 さすがにスケジュール豊富な作品がここまで少ないとは考えられません。

 「自分たちはスケジュールが沢山あるから、この調査には関係ない」 「問題はスタッフ不足と総作監制や監督チェック等のボトルネックなんだから調査は無意味だ」 と思って参加していないとしたら、それは間違いです。
 何故なら「スケジュールが沢山ある作品がこれだけある」という事実を示す事は、 スケジュールの少ない作品に関わっている人たちが 「そんなにスケジュール豊富な作品があるのなら、そっちをやろう」と思う『きっかけ』になるからです。 スケジュールの少ない作品に参加しているスタッフは「他の作品もスケジュールはこんなもんだ」と思い込んでいる場合があります。 そういうスタッフを引っ張り込むためにも、スケジュールが沢山ある作品の『存在』をアピールする必要があるのです。

 また、「スケジュールが無い作品が多いという調査結果になった方が、窮状を訴えやすくなるから、 自分たちは調査に参加しない方がいい」と思っているとしたら、それは逆効果です。 調査の結果「スケジュールの少ない作品が圧倒的に多い」 「スケジュールの豊富な作品はほぼ存在しない」となったら、 現在スケジュールをしっかりと確保している会社の中から 「なんだ、ほとんどの作品は短期スケジュールで作ってるのか。 ならばウチだけ馬鹿正直にスケジュール確保する必要ないじゃん」 「他社が少ないスケジュールで作ってるならウチもそうしよう」と考え、 スケジュールを削るところが出てくる可能性があるからです。

 ……仮に、多くの方が調査に参加した結果として「スケジュールが少ない作品が多くを占めている」 と判明したとしても、スケジュールをしっかりと確保している作品の『絶対数』があれば 「ちゃんとした作品を作るためにはスケジュールは必要なのだ」と主張する根拠になります。

 スタッフを確保しやすくするためにも、現状あるスケジュールを維持するためにも、 スケジュールが豊富な作品に関わっている方たちは、調査に参加した方が良いのです。


多くの方の参加によって、調査結果は根拠のあるものになります。

 根拠ある調査結果があれば、スケジュール改善を交渉するための武器に なりますし、より良いスケジュールの仕事を探すきっかけ、目安にも なります。
 また、自分の観測範囲だけを見てアニメ業界の全てを断定するという 判断ミスを避ける事にも役立ちます。

 調査への積極的な参加をお願いいたします。



調査期間
2014年11月1日〜2015年10月末日

調査対象者
テレビアニメで「原画」を担当しているアニメーター
(当面はJAniCA会員を調査対象とします)

調査手順
1.調査協力者は作打ち後、制作に提示されたスケジュールを投稿 (毎月複数投稿可)
2.投稿は毎月末に集計され、グラフ化して開示します
3.1年間調査を続け、最終的にスケジュールの分布をグラフ化します

登録方法
こちらの「回答フォーム」よりお願いします

担当者
入江泰浩 (JAniCA会員)

お問い合わせ
JAniCA事務局 (postmaster@janica.jp)