■パース・レイアウト講座:応用編 超簡単・画角とアングルのコントロール(第10回)

「パース・レイアウト講座:応用編 超簡単・画角とアングルのコントロール(第10回)」アフターレポート

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2025/9/28〜10/25の間、『パース・レイアウト講座:応用編『超簡単・画面と画角のコントロール』のこれまでの録画講座が、ネット上で公開されました。
そのレポートをお送りします。

『パース・レイアウト講座』応用編は2020年以降、YouTubeを使ってネット上で開催致していました。
今回はその2020年から2023年までの録画講座を、あらためてYouTubeで配信します。

講師は湯浅誠さんにお願いしています。
湯浅さんは建築パースの制作会社に務めた経験や小学館でマンガの連載経験もある方です。 現在は『マンガ・アニメで必要になる描き方』を踏まえた上で『パースの専門家』から見た授業を、東京デザイナー学院でも受け持たれています。
アニメ業界の外から客観的にパースの事を教えてもらうのに最適と考え、 講座をお願いしています。

具体的な内容を説明します。
こちらは2020年の講座(ネット上での最初の講座)の参考資料と内容の項目です。
非常に盛りだくさんで、充実しています。


<2020年の講座内容>

・内接円の描き方
・正方形分度器
・倒れる箱
・透視図法(導入)
・透視図法の原理(1点透視)
・透視図法の原理(2点透視)
・アイレベル(EL)と地平線(HL)
・透視図法で描かれた箱が歪んで見える理由
・透視図法のゆがみを軽減する3つの工夫
・魚眼的表現
・視覚的調整
・ユアッサーの法則(ペアスクエアメソッド)
・M点
・3階建てのビル
・いろんな角度のものが混在@(10度、40度、60度、0度)
・いろんな角度のものが混在A(0度、30度、80度)
・いろんな角度のものが混在例@(10度、45度、70度)
・いろんな角度のものが混在例A(10度、45度、70度)
・画角メーター
・M点
・3点透視

続いて2021年の追加講座の内容の項目です。

<2021年の追加講座内容>

・レイアウト的な風景画の作画手順
・実写や写真などの画像から逆算して画角を判別する方法
・自然物の風景などでパースの描写を活かす方法

さらに2022年の追加講座の内容の項目です。

<2022年の追加講座内容>

●魚眼的表現と魚眼的表現をユアッサーの法則に当てはめて考える
・円筒魚眼(パノラマ、スティッチング)
・球面魚眼(コンビニ傘)
  正射影魚眼
  等距離射影魚眼
………射影方式の違い
・中心(CP)を通る線は直線
・円の外側の処理
・3点を通る円の中心を割り出す
・実務的処理:
  パノラマ魚眼と球面魚眼の使い分け
  魚眼の3点透視
・魚眼+ユアッサーの法則(プリントを使っての説明)
  魚眼の1点透視
  魚眼の画角
  魚眼の2点透視
  魚眼の3点透視

さらに2023年の追加講座の内容です。

<2023年の追加講座内容>

・増殖
・パースメーター(画角メーター、レンズメーター)
・40pの四角でキャラを描く
・キャラ2人からアイレベルを割り出す

いずれも湯浅先生御自身の本にも書かれていない高度で詳細な内容が多く、最初の2020年の講座は約5時間、2021年のQ&A+追加講座は1時間半、2022年の追加講座も約3時間、そして2023年の追加講座は1時間半。
全部で11時間の大ボリュームの講座になりました。
2021年の追加講座で行われた、画像から画角を逆算する工程の解説は今までにないものと思います。
さらに2022年の追加講座では、湯浅さん御自身の懸案事項であった『魚眼描写』を、ついに詳細に解説される機会となりました。
そして2023年の追加講座では、
・おさらいとして改めて『正方形の増殖(+新しい方法)』
・『パースメーター(画角メーター、レンズメーター)=画角を設定した正方形の求め方』
・『40pの四角でキャラを描く=キャラ上に40p四方の正方形を設定して、それを元にしてキャラ、もしくはキャラの奥行きを割り出す方法』
・『キャラ2人からアイレベルを割り出す=キャラ上に設定した40p四方の正方形を使って2人のキャラからアイレベルを導き出す』
ーが、解説されました。
特に新しく提案された『パースメーター(画角メーター、レンズメーター)』は、このパース・レイアウト講座で長らく懸案だった『画角(レンズ)に合わせた奥行きの正方形の描き方』に、決着をつけたものと言って良いのではと思います。最も洗練された解答を湯浅先生に出して頂いた・・・と、個人的には大変感慨深いです。

これらの講座の様子は、復習を兼ねて、受講者の方へ期間限定で何度でも映像視聴可能としました。
どれも大変密度の高い講座ですので、理解の助けになると思います。

残念ですが、今回も寄せられたアンケート・質問はありませんでした。これは引き続き課題にしていこうと思います。
(質問が無かったため、今年の『Q&A+追加講座)』は中止しました)
充実した内容だけに一人でも多くの人に視聴して頂けるようにしていきたいと思います。

湯浅先生、そして受講者の皆さん、長時間の講座お疲れ様です。ありがとうございました!

☆参加者
正会員:2名、無料正会員:7名、計:9名