■レイアウトのためのカメラ講座

「レイアウトのためのカメラ講座」(第4回)アフターレポート

 元々10月22日開催予定だった『レイアウトのためのカメラ講座(第4回) 』でしたが、 あいにく台風とぶつかったため11月25日に順延となりました。 この日は台風から打って変わってカメラ撮影にもってこいの良い天気になりました。 その様子をレポートします。



場所は秋葉原のJAniCA事務所。
午前と午後の2回、受講者の人数を分けて講座を開催しました。
この時期天気が崩れる事があるのですが、この日は午前も午後も晴天。
屋外で集団でのカメラ撮影の実習がある講座にとって大変幸いでした。


今回は講座に必要なカメラ機材をキヤノン様からJAniCA事務所に借り受けての開催です。
キヤノン様、ありがとうございました!


カメラの他には配布資料、そして今回もスポーツファインダーが各机の上に用意されています。


今回も講師は、キヤノンインストラクターの谷尻正弥さんにお願いしました。
つまりアニメの現場の方ではない、実際のカメラ撮影の教育の専門家にお願いして、
客観的にカメラの知識を教えて頂く講座です。
写真ではまず午前の部、カメラの扱い方が説明されています。


必ずしも普段からカメラを使い慣れている方ばかりではないので、
実際にカメラを扱いファインダーを覗いて画像を見てみる事が、
今回の講座で重要な要素になります。


屋外でのカメラ実習の前に、カメラの基礎知識の座学があります。
ここではレンズの焦点距離と画角についての説明がなされています。


ここではレンズの焦点距離(画角)の違いで同じ被写体が
どのように違って写るかの説明がなされています。


広角、望遠、ズーム、マクロ、魚眼等々の、
レンズの種類について説明されています。


上記の様なカメラの基礎知識を一時間程学んだ後、屋外での撮影実習に写ります。
改めてカメラ操作の説明がなされています。


屋外での撮影実習です。秋葉原ですので人が多いですが、
撮影の対象は建物ですので、カメラを見上げて操作されています。


もちろんレイアウトの講座ですから、見上げた場合、
どのようにパースが付くかを見てもらっています。


こちらは大通りです。
カメラの使い方、アングルの撮り方の質問に、
谷尻さんが対応して説明されています。


別の路地に入っての撮影です。
行き交う人がやや少ない所なので、
建物のアオリだけでない違ったアングルが狙える様です。


こちらの受講者の方はローアングルに構えて撮影されています。
レイアウトでローアングルを描く場合と、
実際のカメラの画像が比較できたのではないでしょうか。


屋外撮影も一時間ほどで午前の部は終了です。
一度事務所に戻って解散となります。
皆様、お疲れ様でした!


昼食の時間を挟んで午後の部になります。
今回の講座では午前の部の受講者は6名、午後の部が7名でした。


午後の部も同じ様にまず座学です。
カメラの使い方の説明がなされています。


いわゆる標準レンズの説明がなされています。
何をもって『標準』とするかは諸説あるのですが、
カメラ業界から見て一般的に50oが標準と呼ばれている理由が解説されています。


これは広角から望遠までのレンズで、
同一の被写体をフレーム内で同じ大きさになる様に撮影して、
その効果を比較した画面の説明です。
(『ドリーズーム』と呼ばれる映画の撮影技法の分解写真とも言えます)


ここでは受講者の方からの質問に答えて、レンズの構造の説明がなされています。
焦点距離の説明ではレンズが一枚で描かれる事が多いですが、
実際は何枚ものレンズが使われていて、
レンズの歪みが押さえられている事が解説されています。


一時間ほどの座学の後、屋外撮影の実習です。
午前中と同じ場所で建物をアオリで撮影してもらっています。


建物をアオリで撮った場合、
どのようにパースが付くかがこの場所の撮影のポイントです。


大通りでの撮影です。
ここでは建物が並ぶ奥行きのある構図を狙って撮影されています。


カメラのレンズが伸びているので、望遠側のズームを使われているのが分かります。
建物の上部の方を下から撮ってどういうパースが付くかを御覧になっているのではないでしょうか。


路地での撮影です。この写真の左側が駐車場になっているのでその分少し空間があります。
その奥にあるビルと、下の写真の様に路地の大通り側の建物のように、
ここでは建物を正面から撮影してもらおうという狙いがあると思います。


午前中の受講者の方もそうでしたが、午後の受講者の方も熱心に質問されていて、
谷尻先生もそれに丁寧に答えられていました。
受講者の皆様、そして谷尻先生、お疲れ様でした!

講義内容

◯座学
・レンズ用語:「焦点距離」「画角」
・カメラの位置を固定して、レンズ交換しながら撮影
・50oレンズを「標準レンズ」と呼ぶ理由
・レンズの種類
・(参考)「センサーサイズによる焦点距離の違い」
・パースペクティブ(遠近感)
・焦点距離による写りの違い
・アングルによる写り方の違い
・広角を使いこなして「遠近感」を強調!
・望遠を使いこなして「圧縮効果」を強調!
・(参考)フレア
・(参考)ゴースト

◯屋外での撮影実習
・街の中の各ポイントを実際にカメラ撮影する。その上でどのような画面になったか確認する。

※アンケートで寄せられた感想(抜粋)

・撮影会と、その写真の評価があると良いと思います。JAniCA講座続けて下さい。
・座学と実技が分かれていて、体験的に学べたのが良かったです
・広角、望遠によって見え方が全然変わるのが大変面白かったです。
・仕事でなんとなくやっていた部分が体で理解できたので、とても良かったです。特に望遠レンズを初めて使いましたが感動しました。カメラを触ったのが楽しかったです。
・カメラが欲しくなった。写真も絵と同じ様にレイアウトするのだと分かり、カメラを使う事でアニメのレイアウトを考えるアイデアがつちかえると感じた。
・知識だけでは分からない部分を実際に触っていじって教えてもらえたので大変ためになりました。
・自分で使ってみて、わかりやすかったです。
・シンプルで分かりやすい内容でした。人物に特化した内容のものも作ってほしいです。
・とてもわかりやすい講座で勉強になりました。ありがとうございました。
・とてもおもしろかったです。標準の55oが今まで撮りたいと思うそのままを写してくれるレンズだったのでなるほどと思った。今まで漠然としていた画角についてのイメージができたので、カメラを自分でも購入していろいろやってみたいと思いました。たくさん気になる事ができたのでこれから勉強しやすくなった気がする。
・具体的な写真での比較例だけでなく「どういう効果を出したいか」その時に有効な撮り方、レンズの使い分けについての御説明も頂いたので、絵に活かせそうでとても良かったです。
・実物で体験できた事で勉強になりました。ありがとうございました!

谷尻先生、今回もありがとうございました。
そして皆様、講座の受講、感想、御意見ありがとうございました!

☆参加 正会員:1名 無料正会員:6名 賛助会員:1名 一般:4名